フロンティアとダットサン

たまにはピックアップトラックのうんちくでもたれましょう。よくトラック選択時に「ダットサンとフロンティア2004までって同じＤ２２と言うことでしょう？基本は同じ？乗り心地もきっと同じなんだろうね？剛性感やフレームの強度はどうなの？」とか色々質問されます。答えは簡単！別物です。一番の違いは私はフレームとボディの強度だと思います。ダットサンはあくまで日本国内にての使用を考え、トラックとして十分な動力性能とガタイを与えられました(ピックアップトラックとしては十分素晴らしい良い車なんです)。でもフロンティアは・・・アメリカではまず快適な乗用車でなければいけませんから(奥様がたくさん乗ってますし)、室内の静寂性・不安を感じないボディの強度・少々の重い荷物を載せても運転に支障を与えないフレーム強度(でも硬すぎない)などを実際に考慮して製作されたようです。ダットサンはある条件が多々重なってしまいますと運転席側リアフレームに亀裂が入る事があります(余程の限られた条件ですよ！)。ですからお持ちの方にはじっくりご説明してその条件が重ならないように注意していただいております。勿論不安がある場合にはフレーム補強をお勧めしてしまいますけどね。それがフロンティアではその部分が初めから消去されています。フロンティアのマニュアルにもトラキャンを載せるべき重心の位置の図までありますから、その前提で作ってる感じもしますね。

この前久しぶりにＨ9年式のダットサンＷキャブガソリンを運転しましたが、まだまだダットサンは健在ですよね。そりゃフロンティアみたいな乗用車みたいな乗り心地は無理ですが、小型ピックアップの元祖の一つですからそりゃそういう意味で良い車ですよね。ぶつけられてもそうそう怪我しないだろうなと思える車体は安心感がありますね。日産のピックアップトラックは地味な部類ではありますが、でも「実際に乗れば良い車」と分かるものを作り続けてきた先人の日産の開発の方々に敬意を表します。小型トラックの元祖は「ＤＡＴＳＵＮ」ですよね(フロンティアも名前がダットサンに戻れば良いのに・・・)。